無事に完成した東北大式Cumulusは、当初の計画通り霞目飛行場において東北大学学友会航空部での訓練に用いられることとなった。発航回数、飛行時間を重ねるにつれ、高度3000m越えや、5000m越えといったフライトも記録に残した。また、1974年と1977年の2回にわたって関宿滑空場にて大会に出場した。霞目飛行場での総発数は20,936回であった。
←飛行記録の1頁目
ジャンプテストから始まっている。
←関宿での七大戦(1977年)
←訓練風景(1979年)
製作当初のCumulusには操縦桿がセンター位置となる場所で速度を調整するトリムが取り付けられていなかった。そのため、操縦において同じ速度を保つ為には、操縦桿に力をかけて保持し続ける必要があった。トリムがなくては長時間の飛行において非常に疲れるものであったことから、1993年に尾翼にトリムを取り付ける作業が行われた。
←トリム取り付け作業
東北大式Cumulusは平成13年8月25日、霞目飛行場で2万発目の飛行を達成した。