2009年 関宿滑空場へ


 設計、製作のみで卒業したOBへの搭乗機会の提供を目的に2009年、東北大式Cumulusは霞目飛行場から関宿滑空場(千葉県野田市)へと移されました。

 関宿でのフライトに当たっては、機材整備、 VHF装備、 土手越えトレーラーなど克服すべき課題もおおくありました。特に、毎回の組みばらしを想定していなかった東北大式Cumulusを短時間で組ばらしができるかというのは大きな課題でありました。しかし、無事に機材を揃え、当初機体組みに6時間かかっていた東北大式Cumulusは約45分で組めるようになり、関宿での運用が無事に始まりました、

 関宿への移行を機に東北大学航空部OBから成るキュムラス会が発足し、グライダーから離れていたメンバーが集まりました。また、メンバーの一部はソロ飛行が可能に戻るなど、再びグライダーへの情熱に火を灯すこととなりました。

 当初、月1回のフライトを目指していたキュムラス会ですが、フライト実施日の天候、組み立てに必要な人数の確保などに阻まれ、関宿での飛行は 63日/93か月(約1.5か月に1回)に留まりました。

Cumulus用に改造された元ブラニクのトレーラー

畳まれた翼台が両側へ展開し、翼を寝かせたまま組みばらしできる優れもの。(2017年)

H32と記念撮影 (2009年)